Beat the boat

追い越すんだ今を。 いつまでも何かに囚われていてはいけない。 人生は一度だ。そして思っているよりも短い。 肉体は現在に存在し、思考はいつまでもあの頃を彷徨っている。 今に追いつけないままで君がこの世を去るとき、君が愛した人はかわいそうだ。 今や…

誰かがやらないと

政治家でも、学校の先生でも、国家公務員でも、総理大臣でも、だれかがやらなくちゃいけない仕事。 誰かがやらなくちゃいけないが、その数が。 政治家は必要数に対して多すぎる。国家公務員もそう。 先生は必要数に対して少ない。 総理大臣は、ひとりしかな…

古いけれど新しい夢

そこはたぶんアジアのどこかの大きなホテル。 僕は夜の会食を待って、バンケットルームを探すともなくホテルの中をうろついていた。 おおきな建物だ。どこまでがホテルで、どこからが夜の街なのかわからない。 雑貨屋で足を止めた僕は妻(たぶん妻だろう)へ…

消去法

目覚めて車にのりこみ、あの国道をぬけて川沿いの道から峠を越える。 そこではじめて、まともな(食える)朝日を浴びる。 それまでの50分間、体は少しずつ醒しているが、僕の意識は暗闇から抜け出せずにいる。 たしかに、峠を越えたあたりで何かがカチンと切…

カツアゲ

人の所業の総重量はいつも同じ そう、ちょうど地球くらいの重さです カツアゲの代わりに、今は別の何かが重みを持って、地球のバランスを保っているのです。

あの谷間の国道

ふと書きかけの文章を思い出した。 やはりあの国道は、狭い世界に生きる僕にとっては行き詰まりの象徴だ。 合流してくる道はたくさんあるが、そこから枝分かれする道はなく 集落の幅はもっとも細いところだと100メートルにも満たない。 言い換えると、合流し…

僕は訪ねてまわった

あなたは〇〇株式会社におつとめですか? あなたの御主人は? お父さんは〇〇で働いているの? 僕は突然、朝のコンビニエンスストアに出入りするひとたちに 誰彼かまわずそのように訊いてまわった。 欲しかったこたえは一つだ。 統計学的に考えたいだけだっ…

不思議なメモ

相手の女の子がひとりで見つめる彼女の陰毛の居心地悪さとその歴史も含めてが恋だ。 ふとトイレに立って小便をしているときに、白昼にさらされた、下着の中でぐさぐさになっていた自分の陰毛を見つめてみろ。 そして、そこまで気を回せないと思った相手なら…

不思議なメモ

相手の女の子がひとりで見つめる彼女の陰毛の居心地悪さとその歴史も含めてだ。 そこまで気を回せない相手ならやめておけ。

ネガティブメモ

私たちが毎日何かに精を出してできるだけ最後までのぼりつめようとするのは、何かを達成したときに喜びたいからではなく、何かを決定的に損なったときに後悔しないためだ。誰しも胸に手をあてて15秒考えたらわかることだ。

ネガティブメモ

大企業を潰す方法論 まず、近くの商店街の薬屋の表に出している広告類を全て、心のこもった手書きにせよ。そして皆テレビを見ないようにせよ。さもないと、何もかも搾取されるぞ。 全てはその延長線上にある。

車輪の上

蜂の巣を取り除いた。 それはえっちゃんが使っている小さなドイツ車の、右の後ろのタイヤハウスの壁に、一ヶ月くらい前から親たちが一生懸命こしらえた、恐らくは土と蜂たちが出す粘液で作られていて、先週末にムカデバサミで突いたくらいではビクともしなか…

孤独のいれもの

約20年を経て、孤独の所在は、僕と言う人間(個)の中から、家族の中へと帰るだろう。 とはいえ、そこは20年前とはまったく別の場所であり、当時の名残はない。 その中は白い壁紙が全てを覆い、外にはびっしり生えそろった繊毛をぞわぞわと動かす虫たちが巣…

魚の骨

えっちゃんは、よっちゃんがいてとても嬉しそうで 自分が母になることを望んでいたし 母としての役割を引き受けてそれを全うできることがとても幸せそうだ それを見ていて私自身も良かったとおもえる 父も母も、親戚も、他人も、みんな喜んでくれ それが正し…

現実が夢に喰われて

真昼間に、仕事をしながら、夢で起こった出来事を現実のことのように心配している。 しまいには、自分が心配していた事が夢の中での出来事だったのか、 それとも、現実だったのか、 そもそも、なんだったのかさえ わからなくなる。 そんな混乱に紛れて、現実…

戻るべき情景

それは夏の盛りの少し前で、台風がそれて雨が降る日。 プールの更衣室を思い出す、雨に煙る湿った大気。 知らない街の遅い朝。 遠くの空に吸い込まれる煙草の煙。 彼女は僕の少し後ろに座っていた。 彼女の茶色のサンダルも、声も、僕のTシャツも、僕らをと…

あともどりできないふたつの王国

むかし、ひとつだった王国は、お互いの意見は一理ある、相互に経緯を払う価値がある、と思いながらも、ふたつの異なった道を歩み始めた。 その時は、お互いが手を伸ばせば届く程度の距離だった。 しかし、ふたつの王国は自らの信じた道をまっすぐに進んだ。 …

直視できない清らかなもの、

そういうものが誰にでもあるのではないでしょうか。 私は、今、あります。 それは望んで(あるいは自分自身で選んで)手にしたものだけれど、 直視できないほど、小さくて無垢な世界を、私の意図とは別に創造してしまいました。 それは一過性のものかもしれ…

「貧しい」と「清貧」のちがい

貧しさは常に清らかである、という幻想を捨てよ でも、「買ってもらおうね」や「買ってもらったの」は素敵なことばだ 私はいつもそちら側にいたい

昔自分が変わるきっかけをくれたある人に会いたいんだが

そのひとの行方がわからない。 正確には、ネットで2007年頃までの足取りは掴めるが、それから先がわからない。 彼は大学の先生をしている(正確にはしていたが今はわからない)。 出会った当時、私は中古車のセールスをしていて、彼は客として店に来た。 た…

まだデミアンを読み解けていないのだが

私は、クローマーを遠ざけた方法を、自分なりに読み解きたい。

高層階の掃き出し窓

昔のことだけど、車の販売をしていた頃があった。 その日私は、必要な書類をもらうために、街中のとある公営住宅の高層階を訪ねた。そこは公営だから、5階までは階段を上がり、そこからエレベータを(たぶん)使って、目的の階まで行った。 そのお宅は、今で…

彼女と踊る、夢を見た

名古屋のホテルでおちあおうと約束したらしい ダンスホールで彼女と再開して、二度ほど踊った 不思議なことなんだけど、夢の中で私は 「彼女は今晩、名古屋に泊まるつもりで東京から来ているのだろうか?」 と考えていた 私はその日のうちに広島に帰りたかっ…

自分はここのところ、分かれ道でずっと佇んだままで、動けないからそのへんに生っているバナナを売って糊口をしのいでいるのだが

突然ですが、私は、高校時代に全く勉強していなくても入れたような大学を、さらに悪いことに、5年目の夏に退学しました。 でも、今は外資系の日本ブランチ(ゆえにハードですが)で、そこそこの給料をもらえるようになりました。 (この、退学から今日まで…

寝苦しい夜

長い休みの暑くて静かな午後、眩しすぎて直視できない新しい命 佐伯さんの死(海辺のカフカより) 失うことへの恐怖 物置へしまうしかなかった気持ち 寝苦しい夜は、それらがぐるぐるとかわりばんこにやってきて 繰り返し揺らぐ時間の流れのなかで ぐしゃぐ…

僕は眠りの操車場を通じて、夢と現実のふたつのパラレルワールドを行ったり来たりする 問題はもう一方の”ワールド”で何が起こっているか?だ そして操車場でもう一方の”ワールド”を捕まえられなければその日はあっちへは行けない

返せていない、今となってははした金のいくつかの借金 取に行くと8千円と言われた、自分の誕生日用のチョコレートケーキ 足りないお金 入口のわからない病院(のような施設) カー用品店やコンビニ 前妻に買ってあげたIQOS 古い友達 いつ終わるともなく6時間…

仕事中に思い立った49日目

長いブランクを経て、突然書こうと思ったのは、自分のための文章を書きたかったから。 自分のための文章を書きたいという気持ちは、雑念があると芽生えない。 書くことによって自分自身をあぶりだしてみたい、という気持ちが自分のための文章を書かせる。今…

固い殻を砕く

ダークサイドを書こう。 よっちゃんが生まれてきたことは、僕にとっては、これまで守ってきた自分のペースの穏やかな生活にとって、ある意味では脅威に近い。 だけど、”今のところ”、僕の心の殻を砕くほどの力はない。 僕の心は、それを力任せに跳ね返してい…

44年後

いま僕が思うように、やがてよっちゃんも未来を憂い、巡り会う家族を愛し、なにかを失うことを恐れ、世界が悲しみで満ちていることに絶望するのか。 よっちゃんがいることで未来はつながり、彼は僕の未来に対する期待を受け止め、僕がそうだったように歩き始…

はざまの心

僕の人生にはふたつの選択肢があった。 よっちゃんがいる人生と、そうではない人生。 このふたつは、容易にくらべることができないが、選択しなかったほうの人生がどんなものだったはずなのかは、完璧ではないにせよ想像することができる。それは、ついこの…