寝苦しい夜

 

長い休みの暑くて静かな午後、眩しすぎて直視できない新しい命

 

佐伯さんの死(海辺のカフカより)

 

失うことへの恐怖

 

物置へしまうしかなかった気持ち

 

寝苦しい夜は、それらがぐるぐるとかわりばんこにやってきて

 

繰り返し揺らぐ時間の流れのなかで

 

ぐしゃぐしゃになったタオルケットのせいで背中が痛い

 

動きたくない

 

眠りたくない目覚まし時計は朝を待つ

 

 

私はなんとか生きのびている

 

あなたが私にがっかりさせられるようなことがあったとしても

 

それはあなたのせいではないのです

 

私はこれまで何十年間も、あまりにも多くの大切なものから目を背けすぎたのです

  

私が夢みた、実在すると信じていた世の中と

 

私が気付いた、この世の営みとの間には大きな隔たりがある

 

そしてが学んだかぎり、気づいた私が歩み寄るしか

 

その隔たりを埋める方法がない

 

それはとてつもなく悲しいことであり時間がかかる作業である