雨の月曜日、ピアノは鳴らない

 

自分の心はなんと言っているのか、すこし立ち止まってもう一度考えてみる

 

母は軽自動車で、ぼくを10キロ以上はなれたピアノ教室まで送り迎えする

 

月曜日の夕暮れ

 

 

誰もが必至だった

 

だからぜんぶ許せる

 

雨の日だった

 

車を降りるときに小銭をもらって

 

迎えを待つあいだに川向こうのわりと遅くまで開いている商店で

 

おかしを買って待っていた

 

 

なにもかもが許される

 

だれもがその時を生きていた

 

ぼくはピアノが嫌いだったから

 

その商店でおかしを買うのを

 

毎週月曜日に、ピアノ教室に行く理由にしていた